スマホを買うのであれば「ペイ機能+DSDS+2眼カメラ+VR対応」機能を搭載したものが良いのですが、2017年1月9日現在、全てを搭載したスマホは存在していません。
網羅したスマホが無いのであれば妥協するしかないので、それぞれの機能について検討し候補を絞りました。
1.ペイ(支払い)機能
iPhone7 が対応になり一気に身近になりました。
iPhone7 や AppleWatch を買った人は使っている人は多いと思います。
Android機はおサイフケータイがずいぶんと前から搭載されていましたが、登録や機種交換が煩雑なので今一な感じです。
AndoroidPayはEdyしか対応しておらず、使い勝手やこれからの発展性を考慮するとApplePay一択でしょうか。
- iPhone:ApplePay
- Andoroid:おサイフケータイ・AndroidPay
候補
- iPhone7/Plus
- iPhone5以降+AppleWatch
- Android機多数

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2.DSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)
DSDSとは、2枚のSIMカードを挿入でき(デュアルSIM)、2回線の着信を同時に待ち受けできる(デュアルスタンバイ)機能のことです。
使い方としては次の2通りが考えられます。
- 仕事用とプライベート用のSIMを挿入しておき、相手に応じて発信時に使用する回線を選んだり、1台のスマートフォンで双方の着信を受けたりできる。1台の携帯電話で複数の番号を持つことができるNTTドコモの「2in1」のような使い方
- 音声通話用とデータ通信用とに使い分ける。例、音声通話には完全定額(カケホーダイなど)に対応した大手キャリアのSIMを、データ通信には価格が安いMVNOのSIMを使用する
毎月の通話料+通信料を安く抑えるには大変有効な機能ですね。
最近のSIMフリー機はほぼ対応していますので候補多数です。
候補
- ASUS ZenFone3
- ZenFone3 Deluxe
- ZenFone3 Ultra
- HUAWEI Mate 9
- ZTE Axon7
- AXON 7 mini
- Moto G4 Plus
- Moto Z
- g07

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3.デュアルカメラ
スマホのカメラも、センサーが良くなり、画素数などはコンパクトデジカメに負けなほどに性能が格段に良くなりました。
しかし、如何ともしがたいのがレンズの大きさです。
レンズが小さい為、センサーがとらえる光の量は少なくなりますので、画像情報を獲得するためにはシャッター速度が遅くなります。
当然、手ぶれが多くなり、ボケ味のない、画像全体にピントが合った面白みのない写真しか撮れないことになります。
良い写真を撮るためにはレンズを大きくしてやれば良いのですが、スマホではそうはいきません。
そこで、デュアルセンサーとデュアルレンズです。
HUAWEI P9では、従来のカラーセンサに加えモノクロ専用センサを搭載し陰翳情報を、デュアルレンズで奥行き情報を獲得する仕組みを搭載しています。

– 画像はHUAWEI P9 –
モノクロ専用センサではレンズを通った光がカラーフィルタを経由せず直接センサに入るため、カラーセンサよりも解像度と感度が高く、微妙な陰翳を捉えることが可能となっています。
カラーセンサから色情報を、モノクロセンサからディテールや陰翳の情報を集め、独自のアルゴリズムで融合することにより、カラーでもモノクロでも暗い場所に強く解像感の高い写真が撮れる仕組みです。
また、デュアルレンズの場合、2つのレンズの距離から被写体までの距離を推測できます。
私たち人間の目と同じ仕組みを使って距離を推測するんですね。
その距離を奥行情報として記録しておきます。
カラー画像と同時に奥行き情報も使い、レンズからの距離によって画像にフィルタを適用することで、スマートフォンカメラとは思えないボケ味が得られます。

– 画像はHUAWEI P9 –
これは、もともと全体にピントが合っている画像に、後から奥行き情報を使って、疑似的にボケ味を作り出していますので、後から何度でもボケ味効果を好きなように変えられます。

– 画像はHUAWEI P9 –

– 画像はHUAWEI P9 –

– 画像はiPhone7撮影例 –
iPhone7Plusではデュアルカメラによる距離予測のみ搭載し、撮影後に機械学習を使うことで、このボケの効果を生み出すそうです。
ZTEでは同じデュアルカメラを採用している Blade V8 を日本にも導入予定です。
こちらは大型カラーイメージセンサーと小型カラーイメージセンサーの組み合わせで、距離予測のみ搭載のようで、iPhone7に近い処理のようです。
レンズは HUAWEI が Leica レンズ搭載で力の入れようがすごいです。
実際スマホのレンズがLeica製で他メーカーとどれほど違いが出るのかはわかりませんが意気込みは買えるという事でしょう。
この機能は私としては外せない機能です。
これがあればコンデジどころかデジタル一眼も出番がなくなるかもしれません。
気になっているのは HUAWEI 被写界深度+陰翳情報(コントラスト補正)の方式です。
候補
- iPhone7Plus 1200万画素カラーセンサー広角レンズ+1200万画素カラーセンサー望遠レンズ
- HUAWEI Mate9 1200万画素カラー(RGB)センサー+2000万画素モノクロセンサー
- HUAWEI P9 1200万画素カラー(RGB)センサー+1200万画素モノクロセンサー
- ZTE Blade V8 1300万画素カラーセンサー+200万画素カラーセンサー

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4.VR機能
現行機種でもVRが実現できないわけではありませんが、本格的なVR。ARの実現には、グーグルの「Daydream」に対応する必要がありそうです。
同社が新たに開発したVR技術「Daydream」の要求するスペックが非常に高いため、現在対応している機種は 「Google Pixel/XL」 のみのようです。
ただ、Google Pixel はCPUに Snapdragon 821 を搭載していますので、2017年1月現在のハイエンド Android 機は Android7 にアップデート後、対応となる可能性が高いですね。
VR用ゴーグルはGoogle謹製 Daydream View です。
素材はフェルトなのか?重量はわずか143g、本体のスマホをセットして使います。
アメリカではすでに発売されていてAmazonで79ドル程度。
軽くて、安くて、ケーブルも無く自由に動けるって最高じゃないですか!
Daydream Viewについてはこちら
https://madeby.google.com/vr/
候補
- Google Pixel
- Google PixelXL

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5.サウンド
あまりサウンドについては重きを置いていないんですが、音がいいに越したことはないってことで…
ZTEが力を入れてます。
以下 Axon7の特徴抜粋
日本初*「Dolby Atmos」採用。
映画館などに導入されている「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」を日本のスマートフォンとしては初めて採用。これまでのスマートフォンでは体験できなかった、立体感あるサラウンドサウンドが味わえます。 ※2016年10月1日現在
ハイレゾ対応のHi-Fi サウンド
ハイレゾ音源の再生にも対応。音楽CDをはるかに超える高音質サウンドで、原音に近い臨場感や空気感まで味わうことができます。
(ハイレゾ対応のヘッドホンが必要です。)
最高水準のオーディオ専用チップ搭載
ハイエンドオーディオで使われるD/Aコンバーター「AK4490」により、雑味・歪みといった濁りをなくした高音質Hi-Fiサウンドを実現。“目でみたような臨場感”を余すことなく表現します。さらに高音質録音チップとして「AK4961」を搭載しています。

候補

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7.その他
音に関係しますがワイヤレスヘッドフォンにも注目ですね。
iPhone7/Plusからイヤホンジャックが無くなりました。
いやがおうにもワイヤレスヘッドフォンを使わなくてはならない状況です。
音質から考えればワイヤレスは当然不利なんですが、そこを技術の進歩で解決、ケーブルが無い自由を手に入れる時が来たという事でしょう。
AirPods Appleらしい製品です。
http://www.apple.com/jp/airpods/

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8.結論
どの機能に重きを置くかによりますが、全体としてバランスがいいのが iPhone7 です。
バランスが良すぎてつまらない感じはしますが…
買って失望することはないでしょう。
方や Android勢はそれぞれ一長一短あるような感じですが、競争が激しいだけに特徴ある機能を搭載してきています。
中でもカメラ機能が優れている HUAWEI のハイエンド Mate9 に魅力を感じます。
今、自分で買うなら HUAWEI Mate9
知人に勧めるのなら iPhone7/Plus
ゲーム用途や将来性でなら Google Pixel/XL
コストパフォーマンスならHUAWEI P9